【一陸技】工学A 令和5年1月期第1回 A-6 解説
スーパーヘテロダイン受信機の問題で、一陸技では頻出問題である。
スーパーヘテロダイン受信機とは、アンテナで受けた電波をいったん、低い周波数(中間周波数、IF周波数)に変換したのち、復調にかける方式である。こうすれば高周波な復調器を用意しなくて済む。
しかし、以下の図のように、局部発振周波数 fLo を中心にして fc と対称な位置に妨害波 fd が来てしまうと、妨害波と局部発振周波数の差が丁度、中間周波数 fIF とかぶってしまう。
さて、問題に移る。
今回は受信周波数 fc = 2800[kHz], 中間周波数はfIF = 455kHzで、局部発振周波数fLOは受信周波数fcより小さい( fLO < fc ) ため、妨害波(影像周波数)は
fd = fLO – fIF = (fc – fIF) – fIF = 2800 – 2*455 = 1890[kHz]
よって正解は5である。
まとめると、
映像周波数 fd は、局部発振周波数 fLO を中心にして、受信周波数 fc と反対側の同じ周波数差のところにある周波数。
変な公式を覚えるのではなく、絵を書いて解くと効率がいい。