【一陸技】工学A 令和5年1月期第1回 A-20 解説
旧式のアナログスペアナ(スーパーヘテロダイン方式)の原理である。
[A]
アナログのスペアナは、以下の図のようにBPFで狭い範囲の波形を切り取って、平均パワーを測定していき、それを掃引するため、周波数分解能はBPFが狭ければ狭いほど良い。
[B]
しかし、細かくしすぎると掃引時間が長くなってしまう。
[C]
熱雑音というのは、温度と帯域幅を用いてkTB[W]と決まるので、BPFの幅を太く(=分解能を低く)してしまうと帯域Bが大きくなり、雑音を多く拾ってしまう。逆に、BPF幅を狭く(=分解能を高く)すると雑音レベルは小さくなる。
[D]
ビデオフィルターとはLPFの一種であり、ノイズを積算することで微弱な信号を浮き上がらせるブロックである。
以上より、正解は2である。