【一陸技】工学A 令和5年1月期第1回 A-13 解説
フェージング補償に用いられる等化器の問題。等化器とはイコライザ(Equalizer)とも呼ばれるもので、崩れたデジタル波形をフィルタ等でもとに戻す回路ブロックのことである。つまりこれを用いてフェージングで崩れた電波の波形をもとに戻すことができる。
一陸技では等化器の問題はこの問題のように、文章で出てくる。過去問でも毎回同じ文章が使われているので、この文章自体を覚えておくことが得策である。
今回の問題の正答は2である。
選択肢を訂正すると以下のようになる。
トランスバーサル自動等化器などによる時間領域の等化は、符号間干渉の軽減に効果がある
が、反射波の方が直接波より強い場合は原理的に補償できない。
「反射波の方が直接波より強い場合は原理的に補償できない」のは選択肢3の可変共振型自動等化器のことである。
■等化器の分類
一陸技で出てくる等化器をまとめてみた。
等化器
- 周波数領域等化器
- 可変共振型自動等化器
- 周波数ダイバーシティ
- 時間領域等化器
- トランスバーサル自動等化器
- 空間ダイバーシティ
以上